日本航空、チャーター好調、下期は100往復へ-個札販売開始
日本航空(JL)は2011年度上期のチャーター事業の運航実績で、当初目標としていた往復約100便を上回る約125便を達成する見通しだ。円高や休暇の見直しが進んでいることのほか、パラオのテレビ露出や旅行会社向けセミナー、旅行会社との共同プロモーションなどが奏功。下期も「旅行会社の意欲がかなり高い」といい、当初目標の約150便を上回る約200便の運航をめざす。
JL本店国際旅客販売推進部国際業務部グループアシスタントマネジャーの宮城孝浩氏によると、上期は、パラオが前年比3便増の32便、アラスカが2便増の16便となったほか、ハワイに30便強、欧州に20便強、カナダやグアムなどに約25便を設定。出発地では、静岡から初めてアラスカに運航したほか、チャーター用の機材がB767型機となり、B747型機を埋めるほどの需要が見込めない市場でも対応可能になったことを活かし、小松、広島、熊本、岡山からホノルルへのチャーターも設定した。
下期は、アラスカが6便増の18便、パラオは前年並みの36便、ハワイも前年並みの約35便を計画。このほか、シェムリアップ、カナダ、グアムのチャーターも予定する。パラオは16年間、アラスカは8年間継続してチャーターに取り組んできた「チャーター事業の柱」であり、「これからも着実に市場を拡大していきたい」考えで、下期は広島発アラスカにも取り組むなど「少しずつ地点を増やしていきたい」という。