ピックアップ:JAM2011~震災後の回復とオーストラリアの新素材(3)

  • 2011年10月26日

 JAM(Japan-Australia Mission)2011は8月31日から3日間開催され、参加セラー数は31社・団体、バイヤーとして日本の旅行会社から約140名が参加した。JAM2011を通してオーストラリアの最新状況を伝える連載の今回は、クイーンズランド州の宿泊施設、観光局、アトラクションのなかから5社・団体の最新状況を掲載する。


▽ハミルトン・アイランド

ハミルトン・アイランド・イースタン・マーケット・セールス&オペレーション・マネージャーの林田第三郎氏  世界遺産グレートバリアリーフ浮かぶハミルトン島。多彩なアコモデーションが揃い、さまざまなアクティビティが楽しめることから、ハネムーナーからファミリーまで幅広い層に人気のリゾートアイランドだ。

 近頃、ヨットクラブに隣接して「ヨット・クラブ・ヴィラ」がオープンした。貸別荘タイプのアコモデーションで、ヴィラ1棟にベッドルームが4部屋。各部屋にはシャワーとトイレが完備しており、例えば3世代ファミリーによるレンタルでも快適に過ごすことが可能だ。近くにはショッピングモールもあるため、食材などの調達もでき、生活するように旅を楽しめる。このほか、ハイエンド向けの「クオリア」も好調。宿泊客のおよそ4割が外国人で、そのうち日本人は3番目に多く、全体の8.9%を占める。震災後も影響は受けていないという。今後は、この割合を15%まで伸ばしてくのが目標だ。


▽ヘイマン

ヘイマン・ディレクター・オブ・セールスのモラグ・リッチー氏  ヘイマン島はハミルトン島の近くにあるラグジュアリーなリゾートアイランド。そのクオリティの高いサービス、隔絶された静かな環境、豊富なアクティビティを目的に、ヘイマン島を訪れるセレブも多い。

 今年はじめのサイクロンで被害を受け、約5ヶ月間閉鎖されていたが、修復も完了し、新たにリノベーションも加えて、8月に再オープンした。ホテル・ルームに加えて、昨年12月にはビーチに面して8棟のビーチヴィラもオープン。ゆったりとしたプライベート空間が約束されていることからハネムーナーやカップルにも最適だ。また、ヘイマン島の自慢のひとつ、およそ327種の植物が見られるボタニカルガーデンも新しくなった。


▽ゴールドコースト観光局

ゴールドコースト観光局日本地区マーケテイング・マネージャーの小林芳美  ゴールドコーストでは新しいホテルのオープンやリノベーションの完了が相次ぐ。まず、今年9月24日には、「シーテンプル・サーファーズ・パラダイス」がソフトオープンする。ロケーションも抜群のコンドミニアムだ。長期滞在の旅行者やファミリーに訴求力が高い。また、9月14日には、「ヒルトン・サーファーズパラダイス」もいよいよオープン。レジデンスのほかにホテルとしても使用され、部屋はスタイリッシュなデザインになっている。

 このほか、「シェラトン・ミラージュ・リゾート&スパ」のリノベーションが来年4月に完了予定だ。サーファーズパラダイスのボードウォークの整備も終わり、トイレ、シャワー、更衣室なども設けられた。さらに2014年には、サウスポートとブロードビーチを結ぶトラムも開通する予定だ。