11年上期の旅行業倒産件数は25件とほぼ倍増-震災の影響大きく
東京商工リサーチ(TSR)によると、2011年上期(2011年4月~9月)の旅行業倒産件数は25件で、前年の12件に比べてほぼ倍増した。一方、負債総額は13億3900万円で、前年の18億5000万円を下回った。宿泊業も前年の46件のほぼ倍となる85件となり、負債総額も前年の215億5700万円の倍となる594億3800万円におよんだ。件数増加は東日本大震災の影響が大きいと見ている。
9月単月でみると、旅行業の倒産件数は3件(前年:2件)、負債総額が1億100万円(同:5100万円)となり、震災関連倒産はなかった。倒産件数は前年を上回ったが、負債総額はいずれも1億円以下だったという。宿泊業の倒産件数は11件(同:11件)で、特別清算による倒産が2社となり、赤字による精算を目的とする倒産が中心となった。負債総額は57億7600万円(同:60億6200万円)となった。震災関連倒産は2件だった。