鳥羽市観光協会 東京で初めての真珠婚式

 結婚30周年を迎えた5組の夫婦が9月24日、東京・日比谷の帝国ホテル・チャペルで合同真珠婚式を行った。

 鳥羽市観光協会が主催したもので、応募者から選ばれた東京、神奈川、千葉在住の夫婦が参加した。式には、鳥羽市の木田久主一市長も参列し、真珠婚を祝った。

 1893年、御木本幸吉が世界で初めて真珠の養殖に成功したのが現在の鳥羽市。鳥羽市観光協会では2001年から真珠婚を迎えたカップルを祝福するとともに、真珠のまち鳥羽をアピールしようと2、12月を除く毎月30日に真珠婚式を行っている。これまでに2500組以上が参加した。

 東京で真珠婚式を行うのは今回が初めて。鳥羽市では、全国への真珠婚式の普及と、真珠の本場、鳥羽への来訪に期待を寄せている。

 式は牧師が立ち会う本格的なもの。1組ずつ順番に牧師の前に歩み出て、30年連れ添った相手に双方から感謝の言葉を述べたあと、これまでとこれからに思いを込めた誓いのキス。感謝の言葉に感極まり涙する夫婦あり、キスを回避しようと抵抗する夫婦ありで、参列者は神妙になったり、笑ったりと、真珠婚は和やかに進行した。

 チャペルでの式に続いて5組と家族、友人らを交えた交流会が行われた。シャンパンで乾杯のあとは、鳥羽市観光協会の職員が司会を務め、「新婚さんいらっしゃい」スタイルで、1組ずつ30年のエピソードなどを引き出していた。

 交流会に参加した木田・鳥羽市長は、5組のカップルにむかって、「鳥羽市民は御木本幸吉の業績を誇りに思い、真珠を大事にしています。真珠婚式にご参加いただいたことに、市民を代表して感謝申し上げます」と述べていた。


情報提供:トラベルニュース社