20代インタビュー:エス・ティー・ワールドマネージャー水野絵美さん(29歳)
20代応援企画!思い込みは捨てて、いつも新鮮な目線で商品を企画
-それはどのような内容だったのでしょうか
例えばオーストラリアのハミルトン島は、ハネムーンが多く学生には売れないと思われています。けれども、学生用に乗り継ぎ便を使って価格を下げ、周遊型商品にアレンジしたら好評でした。
反対に、エアーズロック周辺のテント泊のようなツアーは学生向けに企画していたのですが、明るい人柄のオージーとのキャンプ・ファイヤーを楽しめたり、あかりが全くないのでホテルでは体験できない美しい星空を眺められるなど、電気がない不便さを楽しむ視点を一般向けにも提案したところ、エアーズロック商品のうち3割以上がテントツアーの集客になるほど好評でした。
私は、担当エリアのスペシャリストとして知識を深めることも大切ですが、そのデスティネーションを新鮮な視点で捉えることも、同じくらい大切だと考えています。ですので、なるべく思い込みや先入観を捨てて、お客様と同じ新鮮な目線で商品を企画するようにしています。
-後輩を監督する立場になり、仕事に対する考え方や取り組み方は変化しましたか。また、アドバイスなどがあれば教えてください
私は独立心が強いというか、何でも自分でやらないと気が済まないほうでした。逆に言うと、自分で抱え込んでしまう。でも最近は後輩の成長のために任せられるようになってきました。
自分の成長が実感できるのが仕入れだと思うので、航空券からランドまで、仕入れは全て本人に担当してもらっています。仕入れ先との交渉も、最初は同席していたのですが、基本的には同席しません。任せるけれどもしっかり見守り、見ていて気がついたところはアドバイスするようにしています。その結果、一時はデスティネーションによって数字が落ちたところもありましたが、各スタッフの責任を持って販売するという自覚が強まり全体的には良い結果に結びついていると思います。
私が新入社員だったころは、上司からいただく仕事を何とかこなすだけで精一杯でした。新入社員ができることは限られているので、いろいろなことを素直な気持ちで学ぶのがいちばんだと思います。当社は新入社員にも、研修旅行に参加させる方針で、私は入社1年目でタイ、ハワイ、フィジーと3回の研修旅行に参加しました。早い時期から多方面の現地を見せてもらえて、感謝しています。