サモア、本年末よりタイムゾーンを変更、日付変更線が一部移動に

  • 2011年9月16日

 フィジーと隣国サモア(サモア独立国)の間には日付変更線が通っているため、時間だけみれば1時間しか違わないものの、実際の日にちはサモアの方が1日遅れている、つまり23時間の時差があることになります。(フィジー:GMT+12時間、サモア:GMT-11時間)。

 しかしながら、南太平洋諸国の一員として、現在では欧米諸国よりもオーストラリアやニュージーランド等とのつながりが深いサモアでは、その不都合を解消するために、本年末より日付変更線を西に移動させ、タイムゾーンをGMT+13時間に変更、時計はそのままですが、日付を1日進ませることが議会にて決定されたとのことです。

 この変更は12月29日(木)深夜24:00をもって実施されるとのことです。

 よってサモアでは、本年は12月30日(金)がなく、12月29日(木)の次は12月31日(土)ということになります。

 タイムゾーンの変更実施後は、フィジーとの時差は+1時間、日本とは+4時間となります。

 なお、同じサモアでもアメリカン・サモア(米領サモア)については、タイムゾーンの変更は行われないため、150kmほどしか離れていない両サモアの間では、時間は同じでも日にちが1日違うということが起こります。

 元々サモアは日付変更線の西側だったところ、東西に分裂される以前の1892年、当時欧米との結びつきが強かったことから東側にタイムゾーンを変更しており、今回の変更は2回目となります。

 ちなみにサモア独立国では2009年、それまで右側通行だった交通ルールを、やはりオーストラリアやニュージーランド、フィジー等、元英国植民地であった国に合わせて左側通行に変更しています。


情報提供:株式会社ユー・ティ・アイ・ジャパン日本海外ツアーオペレーター協会