ラトビア政観、多様な商品造成をアピール-観光セミナー開催で

  • 2011年8月29日

ラトビア政府観光局日本代表の能登重好氏  ラトビア政府観光局は8月26日、ラトビア大使館にて観光セミナーを開催した。ラトビア政府観光局日本代表の能登重好氏は「ラトビアは(入国者数)7000人突破は間違いないし、将来的に10倍以上の送客が見込めるだけの潜在力を持つデスティネーションだ」と期待を示し、「ストックホルム/リガ間のナイトクルーズを利用するなど、バリエーションのある商品を造成してほしい」と参加者に呼びかけた。今後は積極的にラトビアの露出機会を増やすなど、認知向上に努めたい考えだ。

 能登氏によると、直近5年の日本人入国者数は5000人から6000人で推移しており、2009年は6690人、2010年は5428人だった。のべ泊数は1万泊前後で推移しており、2009年は1万1967泊、2010年は9680泊。平均宿泊数は2泊だったという。また、旅行会社の主なパッケージツアー・ブランドが催行したラトビアを含むツアーの内容を見ると、宿泊数は1泊が39%、2泊が51.2%。51ブランドのうち32ブランドがバルト三国内のみでツアーを実施しており、ほぼすべてがリトアニアからラトビア南部のバウスカに入り、首都リガに抜けるというルートだという。

 こうしたなか、能登氏は滞在型スパがある保養地ユルマラやスイスのような山岳地帯スィグルダとツェーシス、日本人好みのロマンティックな古都クルディーガなど各地の見どころをあげ、「日本人にまだ知られていないこれらの観光地にビジネスチャンスがある」と商品造成に組み込むことを提案した。

ラトビア共和国大使館特命全権大使のペーテリス・ヴァイヴァルス氏  また、ラトビア共和国大使館特命全権大使のペーテリス・ヴァイヴァルス氏は「2009年に日本航空が初めての直行チャーター便を運航して以来、日本人旅行者にラトビアは徐々に認知されつつある」と述べ、「ラトビアを含むバルト三国には独自の歴史や文化、自然があり、すでに日本でメジャーになっている他のヨーロッパ諸国とは違う魅力や体験を提供できる」と魅力をアピールした。

 同氏によると、5万人以上を集客する歌と踊りの祭典が5年に1度開催されており、次回は2013年の7月の予定だという。ヴァイヴァルス氏は「ホテルや入場券の手配が困難にならないうちに、ぜひ早めに検討してほしい」とツアー造成を呼びかけた。