エジプトツアー、阪急9月から再開、グローバルも10月出発以降のパンフ造成
阪急交通社は現在、催行を中止しているエジプトツアーについて、9月26日出発分から商品を設定し、8月17日に募集を再開した。9月26日から12月12日までの毎週月曜日出発で、旅行代金は10日間で14万9800円から15万9800円(燃油サーチャージ別)。参加者にアンケートを依頼し、意見を回収するモニターツアーとして実施する。
現地オペレーターとの情報収集のほか、自社スタッフの現地視察で旅行者を案内できると安全を確認。5月末に9日間にわたり、カイロやルクソールなど今回のツアー訪問地を含む主要観光都市を視察したという。その後、社内での検討を重ねながら現地からの情報収集を継続し、さらに7月に日本旅行業協会(JATA)が派遣した調査団が安全を報告したことも、再開決定を後押しした。阪急交通社ではツアー募集にあわせ、ホームページ上で、今回のエジプトツアーに関する約束と留意点、視察報告を掲載しており、滞在中はツーリストポリスが同行することを案内している。
▽グローバル、古木会長自身の安全確認が決め手
また、グローバルユースビューローは10月出発分からツアーを再開する準備を進めている。間もなく発表する予定だ。商品は10月22日にアブ・シンベル神殿で見られる「光の奇跡」という現象を観賞する周遊ツアーと、11月から1月のキャンペーン商品の構成で、単独パンフレットを造成。キャンペーン商品では参加しやすいように価格帯を重視して展開していく。
同社では催行中止後、常に現地との情報収集を継続していたが、同社代表取締役会長の古木康太郎氏が7月のJATA調査団で団長を務め、自身の目で安全を確認したことが、再開の最大の決め手となった。古木氏は帰国後の記者会見で、視察後すぐに自社のスタッフに商品造成を指示したことを明かし、10月からのツアー再開の意向を示していた。エジプト航空(MS)の復便は現在決定していないが、再開までに復便しない場合でも、経由便を利用して催行するとしている。
なお、エジプトツアーは現在、ジェイティービー(JTB)と近畿日本ツーリスト(KNT)では9月30日までの催行を中止。日本旅行も8月15日に、9月30日までの催行中止を決定した。ただし、すでにエイチ・アイ・エス(HIS)、クラブツーリズムでは7月からツアーを再開しており、エジプトへのツアーを再開する旅行会社が広がってきている。