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国内線の夏予約、6.2%増-新興4社が2ケタ増、日本航空のみ減少

  • 2011年8月9日

 国内6社の2011年度夏の繁忙期(お盆期間:8月12日~8月21日)の国内線予約状況は、提供座席数が前年比3.1%減の373万7705席と減少したものの、予約数は6.2%増の256万8008人で、予約率は6.0ポイント増の68.7%で推移している(各社発表の合計値)。

 日本航空(JL)が路線計画の見直しにより、提供座席数を約20%近く減少したが、予約数の減少は4.3%減と提供座席の減少幅より小さく、予約率は前年を10ポイント以上上回った。その他の航空会社は提供座席数、予約数ともに前年を上回り、特に新興4社の予約数はスカイマーク(BC)の82.4%増を筆頭に、エア・ドゥ(HD)が22.5%増、ソラシドエア(LQ)が13.9%増、スターフライヤー(7G)が37.5%増といずれも2ケタ増となっている。全日空(NH)も予約数の増加率が提供座席数の増加率よりも上回っており、東日本大震災の影響は残るものの、全体としては各日に回復基調にあるとしている。

 方面別で予約数が好調に推移しているのは、沖縄と北海道。NHでは沖縄が6.6%増。JLは予約数は12.4%減だが予約率は88.7%で、JLでは最も高い。また、北海道はNHが予約数17.0%増、JLの予約数は4.8%減だが予約率は77.9%で推移している。また、東北方面はNHの予約数が1.6%増の予約率55.7%、JLの予約数が11.2%減の71.1%となっているが、NHによると羽田/秋田線が20.6%増、羽田/庄内線が5.4%増など、一部の路線では前年を上回っている。JLでは臨時便として伊丹/花巻線に20便、仙台/札幌線で80便を運航する予定だ。

 なお、期間中の臨時便として、JLでは上記のほか羽田、関西/沖縄線、羽田/札幌線など181便(前年:60便)を計画。全日空(NH)が羽田発札幌、沖縄線、長崎線、関西/札幌線など7路線で計72便(前年:88便)を予定している。また、HDでは羽田/札幌線、LQも羽田/熊本線、鹿児島線での臨時便を運航する予定だ。