ハワイ、6月の日本人訪問者数は16%減-滞在日数、消費金額は増加傾向続く
ハワイ州観光局(HTJ)によると、6月の日本人訪問者数は前年比16.1%減の8万4950人であった。5月の17.1%減よりは1ポイント回復したものの、引き続き2ケタの減少となり、1月から6月までの訪問者数も9.2%減の52万7009人となった。一方、消費金額と滞在日数は前年を上回った。1日あたりの消費金額は、円高もあって17.9%増の303米ドルとなり、2010年11月以来の300米ドル超えとなった。
このほか、平均滞在日数も3.2%増の5.8日と増加。結果、6月の総消費金額も2.1%増の1億4920億万米ドルと増加し、1月から6月の累計でも5.6%増の8億9080万米ドルとなった。6月はインセンティブやコンベンション需要が好調で、インセンティブが124.5%増の4686人、コンベンションが215.2%増の1612人となったという。
HTJトレード・マーケティング・マネージャーの羽田三輝氏によると、旅行需要は回復傾向にあるものの、東日本大震災や経済不安、燃油サーチャージの上昇などの影響で伸びはゆるやかだという。7月は前年の90%強で推移しており、旅行会社からのヒアリングによると、ロマンス市場は好調だが、ファミリー層が伸び悩んでいる。ただし、7月下旬からは回復傾向が顕著になってきており、9月の航空座席も徐々に席が埋まりつつあることから、8月、9月の回復に期待がかかるという。
なお、全世界からの総訪問者数は3.6%減の60万7264人。アメリカからの訪問者は経済不安の影響もあり減少したが、カナダ、オーストラリア、中国、韓国からの訪問者数は増加した。