主要59社、6月の海外旅行は11.6%減-訪日、国内も苦戦続く
観光庁が取りまとめた主要旅行会社59社の2011年6月の旅行取扱状況速報で、海外旅行取扱額は前年比11.6%減の1646億1573万9000円となった。前月の13.1%減からは改善しているものの、4ヶ月連続での2ケタ減。観光庁では、震災の影響で座席供給量が減少したためと分析している。海外旅行の募集型企画旅行の取扱状況は、取扱額が15.2%減の333億4668万7000円、取扱人数が15.7%減の26万2247人であった。
会社別で見ると、取扱額ではジェイティービー(JTB)グループ14社が311億8410万2000円でトップ。阪急交通社が232億3155万5000円、エイチ・アイ・エス(HIS)が207億1263万6000円、近畿日本ツーリスト(KNT)が113億4981万円、日本旅行が99億7868万8000円で続いた。
伸び率ではi.JTBで29.1%増で1位。2位以降は楽天トラベルが17.2%増、エムハートツーリストが13.4%増、JTB北海道が12.8%増、日新航空サービスが6.9%増、ユナイテッドツアーズが5.9%増となった。
このほか、訪日旅行は震災と原発事故、円高などの影響で45.7%減の29億7038万9000円。また、国内旅行は10.0%減の2750億257万2000円、合計では11.0%減の4425億8870万円で、海外と同様すべて4ヶ月連続での前年割れとなった。
▽主要旅行会社取扱概況
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