UAとR&C、新パッケージ「ユナイテッドホリディ」
-下期目標1万名
ユナイテッド・コンチネンタル・ホールディングスは、新ユナイテッド航空(UA)の新たなパッケージツアーブランドをアールアンドシーツアーズ(R&C)と共同開発し、名称を「ユナイテッドホリディ」に決定した。まずは主力のグアム、ミクロネシア方面の商品を8月3日に販売を開始し、その他の就航路線について9月以降に販売を開始する。UAの幅広い路線網とR&Cの販路を活用することで、2011年10月から2012年3月までの下期で1万名の販売をめざす。これは2008年と比べると5%から10%程度増となり、UA日本地区営業統括マネージングディレクターの高橋亨氏は、「達成できると考えている」と自信を示した。
UAは、9月末に就航予定の沖縄/グアム線を加えると日本10都市から米国本土7都市とハワイ、グアム、アジア4都市へ直行便を運航することになる。これまでR&Cとコンチネンタル航空(CO)が共同展開してきたパッケージブランド「コンチネンタルホリディ」ではCO路線のみを活用していたが、UAとの合併により路線網が大きく拡大するとともにマイレージを合算できるようになる。
また、グアム、ミクロネシア方面については成田からは9つ、関空、中部からは4つのフライトパターンが選択可能となる。さらに、グアム以遠の商品や、追加料金なしでのフライト指定、座席指定なども取り入れている。今後、就航する各地域で説明会やセミナーを開催し旅行会社に対して販売促進をはかる。
ユナイテッドホリデイでは、まずグアム、ミクロネシア方面はパンフレットを中心に展開し、サンフランシスコやラスベガス、南米などその他の就航都市については9月以降に順次販売を開始。グアム、ミクロネシア方面以外の人気方面のパンフレット化も視野に入れるものの、ウェブサイトでの販売をメインとし、今後開設する専用ウェブサイトで展開する。
R&C代表取締役社長の山田政博氏は、「需要動向にあわせて商品を造成、販売できる」とウェブ展開のメリットを説明。例えばグアムであればココロードレースやゴルフのユナイテッドカップ・イン・グアムなど、パンフレットにはない商品の展開など、特定のマーケットを対象とした商品もウェブで用意する計画だ。
なお、これまでUAが展開してきていた同社ダイナミックパッケージ(DP)ブランド「ユナイテッドバケーションズ」についても継続する予定だ。高橋氏によると、「今回のユナイテッドホリディはパッケージマーケットがターゲット」といい、DPであるユナイテッドバケーションズと棲み分けて継続する方針。DPは「大都市圏では認知されてきているが、地方ではまだ認知が高くない。品揃えに関してもまだ制限がある」といい、「(パッケージ商品とDP)両方の側面からやっていきたい」との考えだ。