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日韓観光交流1000万人へ、チョン韓国文化体育観光部長官が来日

  • 2011年7月21日

 韓国の文化体育観光部長官である鄭柄國(チョン・ビョングク)氏がこのほど来日し、7月15日に開催された「2011日韓観光交流拡大の夕べ」に出席した。これは、今年5月に韓国で開催した第6回日中韓観光大臣会合で国土交通大臣の大畠章弘氏がチョン氏に対し、日本の大半の地域が安全に旅行できることを体感して欲しいと来日を依頼し実現したもので、韓国の政府関係者や観光業界関係者とともに来日した。

 チョン氏は東日本大震災について、「こうした大惨事は日本だけでなくどの国でも起こること」と述べ、観光へのリスクに対する共同対応体系を構築することを改めて説明。また、「文化や体育、観光を通して交流することが大切」と話し、「現在の日韓交流人口500万人を超えて1000万人をめざすためにもこうした場を設けることにした」と述べ、さらなる日韓観光交流拡大に向けて協力する姿勢を示した。これに対し大畠氏は、「たくさんの支援に感謝したい」と挨拶。「観光を通して両国間で国民が交流することがこれからもアジア全体の平和と繁栄のために必要だと共通認識を持った」と語った。

 また、韓国一般旅行業協会(KATA)会長のジョン・チュンソプ氏は、現在の韓国からの日本への旅行需要について、「地震から4ヶ月経ち日本を訪れる観光客は前年の水準までは回復していない」としつつ、「徐々に安定を取り戻しつつあり、統計上も人数が増えている。夏の日本への旅行需要の高まりも見込める」と指摘。さらに、「元気な日本を取り戻すために、多くの韓国人がビジネスや観光で日本を訪れることが大事。KATAとしても正しい情報を提供したい」と観光交流促進に向けて取り組む考えを示した。