西オーストラリア州、シンガポール航空とセミナー、アクセス利便性アピール
西オーストラリア州政府観光局(TWA)とシンガポール航空(SQ)は先ごろ、都内で旅行会社向けの販促セミナーを開催した。西オーストラリア州といえば先月、ニンガルー・コーストが世界遺産登録されたばかり。西オーストラリア州では3番目の世界遺産となる。TWA日本局長の吉澤英樹氏によると、ニンガルー・コーストはグレートバリアリーフに次ぐ広大な珊瑚礁で、4月から6月まではシュノーケリングで、ジンベエザメと一緒に泳ぐ体験ができるという。
また、吉澤氏はワイルドフラワーの魅力にも言及。7月から11月まで、パース周辺では8月から11月までが見頃となっているが、咲く場所やタイミングにより種類が異なる。吉澤氏によると、ワイルドフラワーの「ピンクエバーラスティング」がカーペットのように咲く様子を楽しむには、8月から10月頃に「パースから北上し、宿泊をともなうツアーを企画する」ことになるという。また、パースのキングス・パークで開催される「ワイルドフラワー・フェスティバル」も紹介。西オーストラリア州の3000種類のワイルドフラワーを集めるもので、今年は9月1日から10月2日まで開かれる予定だ。
西オーストラリア州観光の拠点となるパースへのアクセスについては、SQを利用したルートの提案があった。SQ旅客営業部(東日本地区)課長代理の山根原人氏によると、パースはシンガポールの真南に位置するため、「経由便であるものの遠回りをしないで済む」という。例えば往路は羽田発の場合、深夜便のSQ633便を利用してシンガポールに朝に到着し、翌日夕方にはパースに到着する。成田を利用した場合、11時30分に成田を出発してシンガポールで乗り継ぎ、その日のうちにパースに到着することも可能だ。また、2011年夏スケジュールでは シンガポール/パース間は週17便、冬は1日3本、週21便とパース行きの本数も多く、選択の幅も広い。
SQ日本支社長のデイヴィッド・リム氏は「SQはパースを訪れる日本人旅行者にとって乗り継ぎの利便性が高く、日本市場での重要なデスティネーションのひとつ」と位置づける。実際に大阪、名古屋、福岡の3都市からパースに行く旅客のシェアの大半はSQだというが、山根氏は東京からパースへの直行便がなくなった今、「地理的にも本数的にも、経由便で一番便利なのはSQ」と述べ、商品造成時の活用をアピールした。