地域活性化に全力 JR旅連西日本・総会
JRグループ協定旅館ホテル連盟西日本地域本部(田岡茂会長=兵庫県城崎温泉・三國屋、482会員)はこのほど、大阪市北区のホテルグランヴィア大阪で通常総会を開き、引き続き地域活性化、観光素材開発に取り組んでいくとした。
前年度も各支部単位で地域活性化に取り組んでいた。例えば、北陸支部では御神乗太鼓やキリコ祭りなどが一堂に会した「北陸伝統芸能の集い」、北近畿支部では但馬周遊バスの運行を実施した。事業経費の半額は地域本部が支援し、JRを利用した旅行会社向けの観光素材として開発している。
支援事業は今年度も継続実施し、田岡会長は「地域発展に寄与し、送客実績を見える形にしたい。そうでないと会の力がダウンしてしまう。『ぐるりんパス』(周遊券や観光施設入場券をセット)などいい商品を造りながら力を発揮したい」とした。
また、JR西日本営業本部の橋本修男部長も「旅連の皆さんと地域活性化に取り組んでいくことが、震災からの復旧につながる」。九州新幹線の開通で九州地区から関西への誘客につなげたい意向を示した。
JRグループ旅連の磯田光治会長(宮城県・ホテル松島大観荘)は、自身の震災時の体験を語り、「松島は260以上の島々があり、被害は軽微で済んだ。まさに生かされた、奇跡という感じがしている。生き残った者の使命は震災からの復興だ。このゴールデンウイークも通常20万人が訪れるものの5万人だった。自粛からは何も生まれない。人の交流こそ復興につながる。そういうモデルを創りたい」と語った。
情報提供:トラベルニュース社