エイビーロード調査、夏休みの予約は29%増-オアフ島が2年連続1位に

  • 2011年7月12日

 エイビーロード・リサーチセンターが実施した夏休み期間(2011年7月16日~9月30日)の海外旅行問い合わせ数調査によると、東日本大震災後、同期間へのeメールでの新規問い合わせ数は、全国平均で前年比29%増(2010年7月17日~9月30日との比較)となった。東京発の問い合わせは全体に比べると落ち込んだが25%増と増加。なかでも羽田出発確約商品については、問い合わせ数が8.8倍となり、震災の影響を感じさせない増加率だという。

 方面別では南北アメリカが56%増、アジアが52%増と好調な一方、オセアニアは18%減にとどまった。また、人気海外旅行先は前年に続きハワイのオアフ島が第1位となった。2位はソウル、3位はパリと台北で、8位には今年は新たにスペインのバルセロナがランクインした。問い合わせでシェアを伸ばした旅行先をみると、昨年反政府デモの影響で問い合わせが減少していたバンコクが334%増で1位となり、プーケットも121%増で3位にランクインした。

 また、平均ツアー日程は、昨年は平均5.9日だったが、今年は5.8日と微減。日程別問い合わせシェアは、5日が21.2%増で最多となった。出発希望月は8月が46%増と人気で、出発希望日はお盆と7月の海の日連休が絡みで出発する旅行のシェアが前年より高い。同社によると、節電による夏休みの長期化傾向や出発ピークの分散化は今のところ見てとれない状況だと分析する。

 なお、調査は同社が運営する海外旅行検索・比較ウェブサイト「エイビーロード」で、海外ツアーへのeメールによる問い合わせの実績を集計、分析したもの。今回は4月1日から6月25日までの問い合わせを集計した。