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コソボ、世界遺産と中世の面影を素材に周遊ツアーを提案-セミナー開催で

  • 2011年7月11日

 在日コソボ共和国大使館は7月6日にコソボセミナーを開催した。セミナーでは在日コソボ共和国特命全権大使のサミ・ウケリ氏が世界遺産や中世の面影として残る建造物など、観光地としてのコソボの魅力を紹介。セミナーの後半ではミキ・ツーリスト営業本部主催営業第5チーム課長の佐藤壽邦氏がコソボの基本情報やツアー造成時のポイントを説明した。佐藤氏によると2、3日で主な観光地を巡ることができるため、コソボ単体でのモノツアーではなく、「アルバニアやマケドニア、イスタンブールとのコンビネーションで8日から10日の日程で造成することができる」と提案。さらに、陸路でのバス移動でコソボからアルバニア経由でクロアチアへ行くなど、多様な組み合わせが可能だ。

 コソボは岐阜県ほどの大きさで人口も220万人と小さな国だが、多様な文化遺産があるという。例えば、デチャニ修道院、ペーチ修道院、リェヴィシャ神女教会、グラチャニツァ修道院の4つが「コソボの中世建造物群」として世界遺産に登録されている。そのほか、国内にはビザンチン帝国やオスマントルコによる支配など中世の歴史の面影が残っているという。セルビア正教会やカトリック教会だけでなく、オスマントルコ時代の遺構であるモスクなどが数多く残り、戦争で失われた建造物も近年は復元を進めている。インフラについては、コソボではバス移動が多くなるが、設備の整ったバスも手配できる。宿泊施設は外資系ホテルはまだないものの、各主要都市には4ツ星、5ツ星ホテルもあり、治安についても観光する上で問題ないという。

 また、日本からコソボへのアクセスの例として、トルコ航空(TK)利用のイスタンブール経由便を紹介。イスタンブールからコソボの首都プリシュティナまでは1時間35分で、関西/イスタンブール便利用であれば同日乗り継ぎも可能だ。また、TK利用ではティラナ、スコピエなどバルカン半島の他の都市との組み合わせによる周遊もできる。なお、TKは2012年夏から成田、関空/イスタンブールのデイリー運航を開始する予定で、商品造成時も利便性向上が見込まれる。