成田、夏休み旅客数は14.4%減の見込み-震災前の水準近くまで回復へ
成田国際空港(NAA)が7月8日に発表した推計によると、7月14日から8月31日までの旅客数は前年比14.4%減の343万500人となる見込みだ。出国旅客は15.6%減の172万7300人、入国旅客は13.3%減の170万3200人と予測した。
東日本大震災の影響で、4月は41%減と大幅に減少したが、これを底にゴールデンウィーク期間中は21%減、その後もこうした回復傾向が続き、8%減だった震災前の2月と同水準まで戻りつつある模様。日本人の自粛ムード緩和や各国の渡航規制緩和や訪日ツアーの再開などが影響したようだ。また、ジェイティービー(JTB)が先ごろ発表した夏休みの旅行需要調査によると、海外、国内ともに2009年の旅行需要を上回っており、7月以降も間際予約もさらに増加が見込まれるため、さらなる伸びが期待できそうだ。
出国の第1ピークは8月13日で4万2500人、第2ピークは8月15日で4万100人と見込む。いずれの日程も前年を下回っているとの予測だ。一方、入国は第1ピークが8月21日で4万4500人、第2ピークは前日の8月20日で4万3900人と予想。出国同様いずれの日程も前年を下回った。