豪ニンガルーリーフが世界遺産に-ジンベイザメと泳ぐツアーをアピール
2011年6月に開催された国連教育科学委員会(UNESCO)の世界遺産委員会で、オーストラリア・西オーストラリア州の「ニンガルーリーフ」が、オーストラリアで19番目の世界遺産として新たに登録された。ニンガルーリーフは、西オーストラリア州北西部に位置し、全長260キロメートルに200種類の珊瑚、300種以上の魚が生息。さらに、3月下旬から7月上旬にかけてジンベイザメと一緒に泳ぐことができるツアーのスポットとしても人気が高い。
西オーストラリア州政府観光局では、2011年3月からカンタス航空(QF)がニンガルーリーフへの玄関口となるエクスマウスにパースから週3便で路線を設定していることから、今後ニンガルーリーフでジンベイザメと泳ぐツアーをアピールしていく方針。このほど同局とQFが共同で実施したFAMツアーも、「ジンベイザメと泳ぐ-エクスマウスへの旅」をテーマに設定。参加者らはエクスマウスに滞在しながら、ニンガルーリーフにおいてシュノーケリングでジンベイザメと一緒に泳ぐツアーなどを体験した。
FAMツアー参加者からは「ニンガルーリーフが世界遺産となったことで、より消費者に訴求しやすい素材になった」「シュノーケリングをやったことがない人でも簡単に体験することができる」といった意見があったほか、短い滞在でも高確率でジンベイザメに会えたことへの評価も聞かれた。
西オーストラリア州政府観光局日本局長の吉澤英樹氏は、今回のFAMツアーを通して「ダイバーマーケットだけでなく、一般消費者に訴求しやすい素材だということを証明することができた」と強調。今後は、かねて取り組む7月から11月のワイルドフラワーに加え、3月下旬から7月上旬にかけてジンベイザメを打ち出し、西オーストラリア州への送客時期を拡大させていきたい考えを示した。
※現地レポートは後日掲載予定