世界の航空需要、5月は回復傾向-IATA調査、日本回復の兆しも

  • 2011年6月30日

 国際航空運送協会(IATA)がこのほどとりまとめた調査によると、5月の全世界の航空需要は、前年比6.8%増となった。このうち国際線は8.0%増で、ロードファクターも0.8ポイント増の75.8%となった。

 地域別で見ると、アジア太平洋地域の航空会社の国際線需要は4.7%増と全体よりも低くなったが、IATAでは、日本市場が依然として低調に推移しているためと分析。座席供給量は5.0%増で、ロードファクターは微減の73.4%となった。最も需要の伸びが大きかったのはラテンアメリカ地域の航空会社で、21.3%増を記録。次いで欧州が10.9%増となった。

 なお、日本の国内線需要は29.9%減と低迷。座席供給量は20.8%減となったものの、ロードファクターは54.7%に留まった。ただし、需要は4月に比べて4.4%増となり、IATAでは回復の兆しと指摘している。