茨城県の第2種旅行業、碧ツーリストが5月13日に営業を停止し、顧客に対し通知した。同社は登山ツアーをメインに取り扱う旅行会社。全国の登山ツアーを企画し、店頭やインターネットなどで販売しており、顧客のほとんどがリピーターだったが、東日本大震災の影響で旅行のキャンセルが発生。催行を中止する旅行もあり、営業停止に至った。全国旅行業協会（ANTA）茨城県支部によると、債権者は約200名、負債総額は約2400万円におよぶという。6月28日現在、同社は破産申し立てに向けて準備を進めている。

　ANTA茨城県支部によると、同社は顧客管理は徹底しており、年間通して申し込む顧客もいるなど、顧客からの信頼度は高かったという。営業停止後もすみやかに顧客に対し通知し、5月末には弁護士立ち合いのもと弁済について説明する集会も開催していた。ANTAにはこれまでに消費者から100件程度の問い合わせがあり、6月6日に弁済業務保証金制度の最初の認証申し出があった。弁済限度額は1100万円。