北海道3空港、国際チャーター着陸料の無料化はかる-7月目標に
北海道は、道管理空港の女満別、中標津、オホーツク紋別空港の3空港について、国際チャーター便の着陸料を無料にする方針だ。着陸料の無料化でLCCを含む航空会社の国際チャーター便を誘致し、東日本大震災の影響で落ち込む道内観光の活性化をはかる考え。2013年度までの時限措置として実施する。
北海道建設部空港港湾局空港活性化推進室によると、現在内部調整が終わった段階で、今後空港条例施行規則の改正を実施後、国土交通省に届出を提出する考え。7月をめどに実現に向けて手続きを進めているという。
今後は、もともと需要が高かった台湾や中国を中心に国際チャーター便を誘致。各空港の利用促進協議会をはじめとした地元地域と協力のもと、プロモーション活動を展開する考え。着陸料無料の対象となる3空港は道東にあるため、世界自然遺産の知床や、阿寒湖などの観光名所、冬場の流氷観光などをフックにインバウンド需要の取り込みをはかる。
同推進室によると、国際チャーター便の就航数は近年落ち込みをみせており、例えば女満別空港の場合、2006年度は国際チャーター便の着陸回数は54回で、台湾を中心に1万3912人が利用したが、2010年度は着陸回数2回で、利用者数も約630人だった。空港周辺地域からは着陸料無料をインセンティブに誘致のためのプロモーションを実施したい、という要望も多くあがっていたという。