外務省、沖縄を訪問する中国人個人観光客に数次ビザ発給-7月1日から

  • 2011年6月3日

 外務省は7月1日から、沖縄を訪問する中国人個人観光客に対し、期間内であれば何度でも訪日が可能な数次ビザを発給すると発表した。観光数次ビザを導入するのは今回が初めて。有効期間は3年。初回は沖縄県での入国を条件とすることで、沖縄県のさらなる観光振興へとつなげたい考え。2回目以降は沖縄以外の訪問も可能となる。

 対象は「十分な経済力を有するものとその家族」とした。1回の滞在期間は90日間とし、従来の個人観光ビザの15日よりも長めに設定した。中国本土に7ヶ所あるすべての在外公館で、現在中国人の訪日個人観光を扱う中国側の旅行会社を通じ、代理申請ができる。

 これを受けて、沖縄県文化観光スポーツ部では、約5000万円を費やし、数次ビザ創設キャンペーンを実施する。中国人観光客の誘致活動や、訪日中国人の受入態勢の構築により、訪日旅行の底上げをはかる考えだ。期間は2011年6月1日から8月31日の3ヶ月間で、北京国際旅行博や上海オールジャパン・ショーに出展するほか、知事や副知事によるトップセールスなどのプロモーション活動を実施。商品造成支援活動として、旅行会社向けにファムツアーも実施する計画だ。