JTB、中国で海外旅行取り扱い可能に、旅游局が許可
中国国家旅游局(CNTA)は5月23日、ジェイティービー(JTB)が出資する合弁会社「交通公社新紀元国際旅行」に中国人のアウトバウンド業務の取り扱いを認めると発表した。中国人のアウトバウンド業務はこれまで中国の旅行会社にしか認められておらず、外資系旅行会社への解禁が待たれていた。
今回認められたのは、新紀元国際旅行のほか、「TUI中国」と「アメリカン・エキスプレス・トラベル・サービシズ」の3社。CNTAは2010年に、外資系旅行会社と中国の企業との合弁会社に中国人のアウトバウンド業務を試験的に解禁すると発表しており、合計で14社から申請を受理。結果として3社を認可したという。
日本の旅行会社では、各社が中国に現地法人を設立するなどしていたが、2010年9月時点で試験解禁の対象であったのは、新紀元国際旅行社とエイチ・アイ・エス(HIS)の秀之旅(海南)国際旅行社。JTBでは2007年に新紀元国際旅行やJTB上海国際旅行、JTB香港、JTBマカオ、JTB中国など11社を傘下に置く中国事業の統括会社「佳天美(中国)企業管理有限公司(英文名:JTB CHINA CORP)」も設立している。