マカオ、2011年4月の日本人訪問者数は19.4%減−震災の影響で

  • 2011年5月19日
 マカオ観光局によると、2011年4月の日本人訪問者数は東日本大震災の影響で19.4%減の2万1443人となった。同局日本地区マーケティングリプレゼンタティブの府川尚弘氏によると、1月は1.4%増の3万6155人、2月は13.3%増の3万2081人と好調に推移していたが、震災が発生した3月は18.4%減の3万4135人と減少。ただし、府川氏は3月の出国日本人数が18.0%減と落ち込んでいることについて触れ、マカオが同程度の落ち込みであることから「予想よりはるかに良い数だった」との考えを示した。

 また、4月は男性が69.5%と多く、36歳から45歳が27.5%と最も高かったことから、4月に決定していた法人関係のインセンティブやツアーがキャンセルされずそのまま実施された可能性を指摘した。

 2011年は昨年に引き続き「贅沢な休日」をテーマにリピーター獲得をめざす。また、「世界遺産の街」「お洒落」「食彩グルメ」のテーマも引き続き活用し、女性、富裕層、家族や同窓会、若年層、修学旅行、MICEの7つをターゲットに誘致活動を展開していく考えだ。

 さらに、2007年からマカオで宿泊する訪問者が増えており、2010年の日本人訪問者のうち57.3%がマカオに宿泊。平均宿泊日数も増加傾向にあることから「(訪問者)数だけなく、滞在日数を長くして現地でのお客様の消費を多くしたい」と意欲を示した。


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