ハワイ会イースト、新入社員向けセミナーを開催−SIT商品造成促す

  • 2011年5月13日
 ハワイ会イーストは5月11日、ハワイ州観光局(HTJ)と共同で、これからハワイ商品の販売に携わる新入社員向けにセミナーを開催した。「ハワイを好きになってもらうため」に開かれた同セミナーでは、ハワイ観光の基本情報や、ハワイツアーの細かな流れ、ホテルやオプショナルツアー、グルメ、ショッピングなどについて紹介。また、ハワイ旅行に関わる観光局や航空会社、ホテルなど31社が集まり、ワークショップも開催された。

 HTJ代表の一倉隆氏は、2010年はハワイ旅行の「回復の年」と位置付けた。その理由として、前年に比べて日本人訪問者数は5.3%増となり、また2010年のエイビーロード海外旅行調査では、渡航先満足度ランキング1位となったことを挙げた。現在は震災の影響を受け訪問者数がマイナス推移しているものの、2011年もファーストタイマーの開拓と、リピーターの維持に注力していく。ハワイを訪れる日本人旅行者のうち、約60%はリピーター、約40%はファーストタイマー。半数以上を占めるリピーターを維持し、「ハワイを訪れたことはないもののハワイに対する憧れがある」という潜在需要を開拓することが、さらなる訪問者数の増加のために重要だという。
 
 一倉氏は、まずリピーターの獲得のためにはテーマ性のあるSIT商品の開発が今後の課題だと述べる。例えば、スポーツを目的とした旅行などを提案できるとし、ハワイでスポーツを楽しむための情報などを提供するウェブサイト「旅スポハワイ」を紹介。また、「近年、個人旅行が増加しているものの、こういった商品によって旅行客を呼び込むためには、旅行会社が必ず必要になる」と、旅行会社の重要性を強調した。

 一方、ファーストタイマーの取り込みに関しては、新たなターゲットとして教育旅行や修学旅行などを挙げ、「ハワイは遊ぶところ」という印象を取り除き、観光地だけでない豊富な教育資材を持つハワイをアピールしていく。HTJでは、ハワイ教育旅行ガイドを発行するなど、ハワイへの教育旅行や修学旅行のさらなる周知に努めている。


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