近畿日本ツーリスト（KNT）の2011年3月の旅行総取扱額は、前年比30.8％減の239億4368万6000円であった。このうち海外旅行は15.8％減の116億8129万円で、国内旅行は42.1％減の114億2776万1000円、国際旅行は19.5％減の4億7354万4000円であった。

　海外旅行のうち、団体旅行は一般団体が36.7％減の14億5753万2000円、学生団体が30.3％減の11億2064万6000円。いずれも2月までは好調に推移していたが東日本大震災の発生によりキャンセルや延期が相次ぎ、自粛によって間際申し込みも大幅に減少した。

　また、企画旅行は、成田空港までの交通網がマヒした数日間を除くと震災の影響が比較的少なかったといい、8.4％減の50億5704万円に留まった。個人旅行も9.0％減の40億4607万2000円となった。

　一方、国内旅行では、団体、企画商品ともに打撃を受けた。団体は海外と同様、2月まで好調であった一般団体が13.8％減の22億9521万4000円となり、学生団体も東日本を中心に中止や延期が続いて40.1％減の13億2738万5000円となった。

　企画商品もキャンセルが相次ぎ、以降の自粛傾向と東京ディズニーリゾートの閉園もあって46.4％減の53億5593万5000円となった。個人旅行は49.5％減の24億4922万7000円であった。

　なお、KNTでは、「震災後3週間はキャンセルや延期が多かったが、月が替わる頃から多少予約が入るようになってきた」と報告している。


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