日本航空、3月の国際線旅客数は4割減、利用率も全方面で2ケタ悪化

  • 2011年5月13日
 日本航空(JL)の2011年3月の国際線旅客数は、前年比41.0%減の54万8113人となった。経営再建でもともと取り組んできた座席削減に加え、震災の影響で全方面で旅客数が大幅に減少した。座席供給量をあらわす有効座席キロ(ASK)を27.1%減としたのに対して、旅客輸送量をあらわす有償旅客キロ(RPK)が41.7%減となり、利用率をあらわすロードファクターは16.4ポイント減の64.8%となった。

 方面別旅客数では、東南アジア線が33.9%減と最も下げ幅が少なかった。ロードファクターは全方面で2ケタ悪化し、特に韓国線は24.9ポイントの63.8%と苦戦。一方、太平洋線は13.4ポイント減の69.8%と全方面中で最も高い数値となった。


 2010年4月からの2010年度累計では旅客数が19.9%減の858万1144人、ASKが23.6%減、RPKが20.5%減で、ロードファクターは2.8ポイント増の73.6%に改善。特に中国線が11.6ポイント増の67.3%となっている。


 なお、国内線では、3月は旅客数が34.6%減の217万2571人、ASKが22.6%減、RPKが36.5%減となり、ロードファクターは12.0ポイント減の54.8%。2010年度累計は旅客数が10.5%減の3334万2308人、ASKが13.3%減、RPKが10.6%減で、ロードファクターは1.8ポイント増の61.8%であった。


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