栃木県、観光安全宣言を発表、旅行シーズン前に、県民一丸で観光立県めざす

  • 2011年4月6日
 栃木県知事の福田富一氏は4月5日、「とちぎ観光安全宣言」を発表した。同日に開催された、第12回栃木県災害対策本部会議で決定したもの。観光安全宣言では、栃木県の観光地が地震などの間接的な被害や原子力発電所の事項による影響はほとんどなく、大気や水、食べ物も「安全で安心なもの」を提供していることを案内。栃木県が様々な観光資源を有していることを紹介し、「安心して来てください」というメッセージを伝えている。

 観光宣言は、風評による栃木県の観光地への影響を完全に排除する目的で実施したもの。栃木県によると、春の修学旅行の旅行実施を心配する声があるといい、旅行会社から県の書面などがあると案内しやすいという要望があったという。栃木県は日光や鬼怒川、那須塩原など、特に北部を中心に観光業に従事している人が多いことから、修学旅行シーズンやゴールデンウィーク前のこの時期に踏み込んで安全宣言を発表したという。

 観光宣言では県民一丸で観光立県をめざしていく意思も示しており、県のホームページのほか、県内の各市町村や観光協会、旅館や商工会、旅行業、鉄道会社などに配布。さらに報道関係者への資料送付をしている。今後は、県の観光担当と「栃木のいいもの販売推進本部」のトップ級による大手旅行会社の訪問を調整しているほか、消費者向けのピーアール周知も検討しているという。


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