主要旅行会社、1月の海外旅行取扱額は1割増、業務渡航系が好調

  • 2011年3月29日
 観光庁が取りまとめた主要旅行会社61社の2011年1月の総取扱額は、前年比6.4%増の3653億2999万3000円となった。このうち、海外旅行は9.8%増の1437億0837万円で、4ヶ月連続のプラス成長。海外旅行募集型企画旅行の取扱人数は8.2%減の32万913人となったものの、取扱額は9.4%増の471億5457万6000円となった。

 企業別の取扱額では、ジェイティービー(JTB)グループ14社が14.6%増の240億9477万3000円で最大となり、エイチ・アイ・エス(HIS)が14.8%増の196億8988万7000円、阪急阪神交通社グループが0.7%減の162億8419万円、日本旅行が25.7%増の89億6920万1000円、近畿日本ツーリスト(KNT)が5.2%増の85億9138万1000円で続いた。

 一方、伸び率では、i.JTBが96.4%増の8億9015万5000円で最も高い伸びを示し、2位には楽天トラベルが56.1%増の9億7535万6000円で入った。取扱額が10億円を超える企業では、トップツアーが42.1%増の18億3957万1000円で1位。また、伸び率の上位20位にはエムハートツーリストや日立トラベルビューロー、日新航空サービス、郵船トラベル、阪急阪神ビジネストラベルなど、業務渡航を強みとする企業が入っている。

 なお、国内旅行取扱額は4.3%増の2320億2494万9000円、外国人旅行は22.3%増の29億2769万8000円。外国人旅行では、日本旅行が284.9%増の8億3282万7000円と急増しており、JTBグローバルマーケティング&トラベル(JTBGMT)を抜き、JTBグループ14社に次いで2位となっている。


▽主要旅行会社取扱概況
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