観光庁とJNTO、中国の旅行会社にトップセールス−桜の時期の訪日客増めざし

  • 2011年3月10日
 観光庁と日本政府観光局(JNTO)は、日本の桜のシーズンにあわせ、中国の旅行会社へトップセールスを実施する。中国でも日本の桜のシーズンは人気が高いといい、この時期に観光庁とJNTOの幹部が訪日外国人3000万人プログラムの最重要市場である中国の旅行会社のトップに日本への送客を要請することで、中国人観光客の誘致を加速させるねらいだ。

 JNTOによると、桜のシーズンとして3月と4月を想定しており、2010年はあわせて中国から27万4102人が来日している。しかし、昨年の尖閣諸島問題以降、11月と12月は減少。今年1月は春節の前倒しもあり前年を上回ったものの、現地のヒアリングでは、春節期間も観光団体旅行については前年のレベルに戻っていないという。そこで今回、人気のシーズンに合わせてトップセールスをすることで、前年並み、さらには前年実績の上積みまで持っていきたい考えだ。

 観光庁からは観光庁審議官の山田尚義氏が3月9日、上海市の有力旅行会社4社を訪問。JNTOからは理事長の間宮忠敏氏が、3月14日から16日にかけて、北京市、深セン市、広州市の有力旅行会社10社を訪問し、現在の販売状況や送客増加に向けた意見交換をする予定だ。