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フランクフルト、2010年の日本人宿泊数は10%増−観光都市としての魅力訴え

  • 2011年3月8日
 フランクフルト観光局とドイツ観光局はこのほど、都内でのシュテーデル美術館絵画展の開催に伴い、フランクフルト観光プレゼンテーションを実施した。合わせて初来日したフランクフルト観光局局長トーマス・フェーダ氏は、フランクフルト独自の文化や観光素材を紹介し「百聞は一見に如かず。ぜひ一度訪れてください」と呼びかけた。

 フェーダ氏によると、2006年の日本人訪問者数はワールドカップ効果もあり92万8944人だったが、2009年には81万8888人に減少した。しかし、2010年は88万4231人とわずかに盛り返し、日本人宿泊数も前年比10%増と増加したという。

 同氏によると、フランクフルトは欧州の銀行をはじめ、多くの金融業が集まる「ビジネスタウンとして冷たいイメージ」があり、観光都市としての印象が薄い。また、ゲーテ街道やロマンチック街道などの起点、終点になるが、観光客に通過されてしまうことが多いという。フェーダ氏は「フランクフルトには世界遺産や宮殿、クリスマスマーケットといった見どころも多い」と観光素材の魅力を強調。市内は徒歩観光が可能で、乗り降り自由の観光バスもあるとして、FIT層にも適したデスティネーションであると示唆した。また、日本/フランクフルト間の直行便は週33便で、空港から市内中心部までも列車でわずか13分といったアクセスの利便性もアピールし、多くの観光客をフランクフルトに呼び込みたい考えを示した。

 なお、プレゼンテーションではドイツ観光局局長のペーター・ブルーメンシュテンゲル氏も登壇し、日独友好150周年である2011年の重要なキーワードとして、FIFA女子ワールドカップの開催やメルセデスベンツ社設立150年をあげた。同氏によると、日本女子サッカーチームはもっとも早くにワールドカップへの出場が決定し、多くのメディアが紹介してその活躍が期待されていることから「日本人にとっても2006年の男子サッカーワールドカップに次ぐ関心事になりそうだ」と期待を示した。