訪日旅行の市場規模は約2311億円−観光・レジャーは43.7%、業務は40.5%

  • 2011年3月4日
 観光庁はこのほど、2010年10月から12月の訪日外国人消費動向調査の結果を発表した。発表によると、訪日外客の日本旅行中支出額に、同期間の訪日外客数を乗じて推計した市場規模は約2311億円となった。

 国籍別の消費額では、韓国が約396億円で全体のシェアの17.1%を占めたほか、中国が約387億円で16.8%、台湾が約223億円で9.7%、香港は約109億円で4.7%のシェアとなり、ビジット・ジャパン事業の最重点市場4市場で全体の48.3%のシェアを占めた。

 来訪目的別の市場規模では、「観光・レジャー」が1012億円となり、全体の消費額の43.7%を占めた。これに観光性の高い市場と捉える「ハネムーン」「学校関連の旅行」「イベント」を加えると、約1069億円、シェアは46.1%となる。一方、MICEなど業務性の高い市場は「インセンティブツアー」4億円、「展示会・見本市」45億円、「国際会議」98億円、「研修」181億円、「商談等その他ビジネス」610億円となっており、合わせて全消費額の40.5%を占める938億円となった。

 旅行の目的では、「観光・レジャー」が47.6%、MICEや商談などの「業務」は36.2%となった。国籍別で見ると、「観光・レジャー」の割合が高いのはシンガポールと香港と台湾で、シンガポールは72.2%、香港は70.1%、台湾は67.7%を占めた。一方、「業務」の割合が高いのはインドと中国で、インドは78.9%、中国は55.3%となった。

 なお、同調査は10月22日から12月7日までの期間に、全国11ヶ所の主要空海港の国際線ターミナル搭乗待合ロビーで実施。調査標本数は6753サンプルだった。