エジプト・カイロ、市内で発生した「反政府デモ」の影響
2011年1月25日、エジプト各地において、政府に不満を持つ市民や野党勢力による大規模な「反政府デモ」が発生いたしました。
現地からの報告は、以下の通りです。
カイロ中心部の「タハリール広場」でのデモは、数千人が参加する想像以上の大規模なデモとなったため、タハリール広場に通じる道路は、一時全て閉鎖となりました。
警官隊との衝突もあり、数名が死亡していると報道されております。
昨日は「カイロ博物館」も通常 19:00の閉館時間を、急遽 17:00に繰り上げ、臨時閉館いたしました。
現在のところツアーへの被害影響はありませんが、デモの場所を避けることで、移動に時間を要したり、観光の日時を変更する、などのケースが生じております。
現地昨日(1月25日)は「警察の日」という祝日にあたり、事前にインターネット等で参加の呼びかけが組織的に行われたと言われており、1977年以来の大規模デモとなったようです。
但し、夕方過ぎには、ほとんどの場所でデモが収まった、という連絡も入っております。
今後もデモは、行われる可能性があるとのことで、現地では十分に情報を得ながら、ツアーの対応に努めてまいりたいと思います。
以上、ご旅行をご予定の方は、ご注意下さい。
尚、エジプト現地時間 本日 1月26日 10:00に、以下の注意喚起が、在エジプト日本国大使館 領事部から発出されましたので、あわせてお知らせいたします。
エジプト在留邦人・旅行者の皆様へ
平成23年1月25日:在エジプト日本国大使館領事部
デモ・集会に関する注意 (平成23年1月25日付)
1. 本25日午後から、カイロ中心部で大規模なデモが発生し、午後7時現在、タハリール広場を中心にデモ隊と治安部隊との間で散発的な衝突が続いており、交通規制も行われています。デモ隊にけが人が出たとの目撃情報もあります。
また、デモ隊による投石や治安部隊による放水、催涙ガスの使用もなされた模様です。
2. 報道によれば、カイロ以外では、アレキサンドリアでは約2万人規模のデモが行われ、その他にもスエズ、マンスーラ、マハッラ、ケナ、アシュート、ガルベーヤなどの各地域において、デモが行われたとのことです。
治安当局は警戒を強化している状況にありますが、デモや集会に関連した治安部隊との衝突は、この他にも突発的に発生する可能性があり、引き続き十分な注意が必要です。
3. つきましては、不測の事態に巻き込まれることを避けるため、現地報道等にも注意を払い、最新の関連情報の入手に努めてください。
デモや集会が行われる可能性がある内務省及びその近辺、大統領府、議会等の政府関連機関、外国公館、宗教施設付近やテロの標的となる可能性があるその他公共の場所、駅、市場、バスターミナル等には不要不急の場合は近づかない、大勢の人が集まる場所では警戒する、周囲の状況に注意を払う等、自らの安全確保に十分な注意を払ってください。
※特に、デモ隊が多く集結中のタハリール広場及びその近辺(考古学博物館を含む。)は、事態が収拾され、交通が正常に戻るまでは、近づかないように注意してください。
万一、デモ・集会等に遭遇した場合には、決して近づくことなく、すぐに現場から離れてください。
また、集会、デモはもとより、それに至らない混乱状況や警備の状況(例:デモ隊の集合状況、警備に当たっている警察官の動向等)であっても、これらを写真撮影することは、治安当局の過剰な反応を招く恐れがありますので、十分注意してください。
◎ 在エジプト日本国大使館領事部
TEL: 02−2528−5910 / FAX: 02−2528−5907
※同情報は「バヒトラベルエージェンシー」より、ご提供いただきました。
情報提供:日本海外ツアーオペレーター協会