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トルコ航空、11年は新クラス投入で需要拡大へ−乗り継ぎシェア倍増めざす

  • 2011年1月24日
 トルコ航空(TK)は2011年、新機材の導入にあわせて多様な顧客層に対応し、さらなる需要の取り込みをはかる。1月21日に開催した記者会見でTK日本支社長のトゥーバ・トプタン・ヤブズ氏は、「成田/イスタンブール線の旅客に占める乗り継ぎシェアを(現在の)23%から40%に伸ばしたい」と話しており、新しいコンフォートクラスの導入やスケジュール変更などによる乗り継ぎ可能都市の増加によりシェア拡大をめざす。今後は、特に欧州域内への乗り継ぎ利便を高めたい考えで、出発時刻の変わる夏スケジュール以降は、欧州で就航する71都市中16都市への同日接続が可能となる。将来的にはバルカン半島や東欧への同日接続も見込んでおり、乗り継ぎ需要の取り込みを引き続き強化していく。

 また、ヤブズ氏は成田路線を週4便から6便へと増便したことにより、「これまでは需要がパッケージ中心だったが、FITやインディビなども伸ばすことができた」と2010年を振り返る。FITは10%程度のシェアが30%となったほか、ビジネスクラス客も3%増で推移したという。

 課題だった乗り継ぎ需要については2つの施策を実施。同日接続のない場合には、イスタンブール1泊分のホテル宿泊を無料で提供するキャンペーン「ワンナイトイスタンブール」や、鉄道網の充実するヨーロッパ域内で、飛行機と鉄道を自由に組み合わせた旅行を提案するプロダクト「欧州自由区」を展開。こうした取り組みにより、乗り継ぎ客のシェアは11%から23%までほぼ倍増している。

 2011年の成田路線は、新機材ボーイングB777-300ER型機を導入し新たな3クラス体制での運航となる。ビジネスクラスとエコノミークラスの中間クラスとして投入するコンフォートクラスは多様な顧客層に対応できると考えており、すでに一部の旅行会社での商品化も進んでいるという。

 コンフォートクラスの販売強化に向けて、4月1日から30日までの1ヶ月間でキャンペーン価格を設定。例えば、欧州内であれば往復17万円、中近東であれば17万5000円。また、片道はエコノミークラスを利用することも可能とした。一般消費者だけでなく、旅行会社もパッケージ商品で利用できる。ヤブズ氏によると、売上のうち旅行会社経由が90%を占めていることから、新クラスのプロモーションでも旅行会社と協力して展開していく考えを示した。