トルコ航空、11年は新クラス投入で需要拡大へ−乗り継ぎシェア倍増めざす
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また、ヤブズ氏は成田路線を週4便から6便へと増便したことにより、「これまでは需要がパッケージ中心だったが、FITやインディビなども伸ばすことができた」と2010年を振り返る。FITは10%程度のシェアが30%となったほか、ビジネスクラス客も3%増で推移したという。
課題だった乗り継ぎ需要については2つの施策を実施。同日接続のない場合には、イスタンブール1泊分のホテル宿泊を無料で提供するキャンペーン「ワンナイトイスタンブール」や、鉄道網の充実するヨーロッパ域内で、飛行機と鉄道を自由に組み合わせた旅行を提案するプロダクト「欧州自由区」を展開。こうした取り組みにより、乗り継ぎ客のシェアは11%から23%までほぼ倍増している。
2011年の成田路線は、新機材ボーイングB777-300ER型機を導入し新たな3クラス体制での運航となる。ビジネスクラスとエコノミークラスの中間クラスとして投入するコンフォートクラスは多様な顧客層に対応できると考えており、すでに一部の旅行会社での商品化も進んでいるという。
コンフォートクラスの販売強化に向けて、4月1日から30日までの1ヶ月間でキャンペーン価格を設定。例えば、欧州内であれば往復17万円、中近東であれば17万5000円。また、片道はエコノミークラスを利用することも可能とした。一般消費者だけでなく、旅行会社もパッケージ商品で利用できる。ヤブズ氏によると、売上のうち旅行会社経由が90%を占めていることから、新クラスのプロモーションでも旅行会社と協力して展開していく考えを示した。