求人情報

ANAセ、上期商品は高品質でブランド強化−海外商品全コース旅行保険付きに

  • 2011年1月19日
 ANAセールスは1月20日、ANAハローツアーとANAスカイホリデーの2011年度上期商品の販売を開始する。1月18日の商品発表会で挨拶に立った同社代表取締役社長の浅川修氏は、「顧客だけでなく顧客に勧める販売店からの信頼をさらに積み上げていきたい」と話し、上期商品では品質向上や安心面を充実するコンセプト「安心あったかサポート」を強化したと紹介。また、昨年10月の組織変更で、「商品造成の方向性がひとつになり、商品力が強まったほか、業務効率化につながった」ことから、さらなる販売拡大をはかる。上期のみの販売目標はないものの、2011年度は海外旅行商品で前年比20%増の12万1000人、国内旅行商品で5%増の242万4000人の取り扱いをめざす。

 海外旅行商品「ANAハローツアー」では新たに、全方面全コースに海外旅行保険を自動で組み込んだ。業界では初めての取り組みで、パンフレットでは各国での事故や病気の治療費用の事例を紹介しながら保険加入による補償内容についても説明。商品コンセプトでもある「安心あったかサポート」として、海外旅行保険を自動で付けることで他社との差別化をはかった。また、並び席確約コースはこれまで追加代金が必要だった旅ドキシリーズでも、30日前までであれば追加代金なしで用意。このほか、羽田発商品は台湾以外全て成田発と合冊パンフレットとした。

 国内旅行商品「ANAスカイホリデー」では、国内各地の着地観光素材を開拓し、ツアーへ組み込んだ。また、パンフレットとウェブサイトを連携させ、クーポンやクチコミ情報を提供する。旅達会員専用のテーマ型ツアーも拡充し、現在のツアー参加会員数23万人を11年度末には50万人に引き上げるねらいだ。このほか、国内外商品ともに、ANA’sシリーズのパンフレットで文字量の多いテキストには読みやすい「つたわるフォント」を採用した。

 2010年度の販売見込みは、ANAハローツアーでは取り扱い人数が6%減の9万7000人、取扱高は11%増の170億50万円。一方、販売単価は19%上昇し、方面別では人数ベースでハワイが80%増、夏のヨーロッパが30%増となるなど、長距離路線で高単価な方面が好調だった。また、ビジネスクラス利用者も35%増となり1万4000人増加。

 ANAスカイホリデーは、取り扱い人数が5%減の195万8000人、取扱高が1%減の946億5700万円で、販売単価は4%上昇。大河ドラマの影響で高知や長崎への旅行が伸びたという。国内のウェブ商品「旅作」、海外のウェブ商品「WEBフリープラン」はともに取扱額で2桁の伸びを示している。なお、2011年度の方面別販売目標人数は下記の通り。