V4諸国ワークショップ開催、音楽と世界遺産で各国の魅力をアピール

  • 2010年12月24日
 チェコ、スロバキア、ハンガリー、ポーランドの「V4諸国」はこのほど、「V4コンサート〜中欧4カ国音楽の饗宴〜」と題したコンサートを開催した。それに先立って行われた旅行会社向けのワークショップでは、各国の観光局長が登壇し、それぞれの国の観光素材を紹介した。

 ポーランド政府観光局日本局長のマリウシュ・ワタ氏は古都クラクフを中心とした南ポーランドについて説明。世界遺産として登録されたクラクフ周辺にある、石灰質の奇岩や鍾乳洞が楽しめるオイツフ国立公園や700年以上の歴史を誇るヴィエリチカ岩塩坑などの見所を紹介した。スロバキアは日本在住の長谷川マリアンヌ氏が登壇。「小さな国だが、文化、歴史、アート、グルメが楽しめる」として、世界遺産に登録されているカルパティアのブナの原生林など日本の消費者にはまだ馴染みのない魅力について語った。

 また、チェコセンター観光部日本代表の沖中繁男氏は、音楽家とのつながりの深いプラハやチェスキー・クルムロフ、スメタナ生誕の地であるリトミシュルをアピール。ハンガリー政府観光局局長のコーシャ・バーリン・レイ氏も、「2010年はショパン生誕200周年、2011年はリストの生誕200周年」として主に音楽にスポットを当ててハンガリーの観光素材を紹介。特に、リストイヤーとなる来年は各地でコンサートやイベントが行われる予定という。

 なお、バーリン・レイ氏は「チェコが13万人、ハンガリーが10万人、ポーランドが5万人の順になっている。スロバキアの人数も合わせるとV4へは30万人弱の送客となるだろう」と分析。今後の方針としては、V4諸国がそれ以外の国とも組みつつも、「V4としては音楽というテーマでプロモーションを展開したい」と語った。