観光活性化フォーラム
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11月の日本人出国者数は8.5%増、2ヶ月連続増−訪日は尖閣問題で中国減少

  • 2010年12月24日
 日本政府観光局(JNTO)によると、2010年11月の日本人出国者数(推計値)は、前年比8.5%増の138万8000人となり、2ヶ月連続でプラス成長した。1月からの累計では8.1%増の1531万2000人となっている。NTOでは、羽田空港の国際線発着枠拡大や円高が寄与したとの分析だ。

 また、訪日外客数は12.4%増の63万5000人で、13ヶ月連続のプラス成長。訪日外客数の主要15市場では、韓国、台湾、タイ、シンガポール、アメリカ、フランス、ドイツ、マレーシア、インド、ロシアの10市場がプラス成長し、なかでもタイ、シンガポール、マレーシアでは11月単月で過去最高を記録。ただし、尖閣諸島問題の影響で中国は2ヶ月連続の減少となった。11月は15.9%減となり、10月の1.8%減から減少幅が拡大した。

 なお、1月から11月の累計は29.2%増の796万3300人で、過去最高を記録。観光立国推進基本計画で2010年の目標として掲げた1000万人の達成は難しいものの、観光庁長官の溝畑宏氏は12月23日の定例会見で、「12月の数字が出た後に課題や問題の分析をしっかりとおこない、2013年の1500万人、2016年の2000万人(の達成)に向けて努力をしていきたい」と意欲を示した。