海外旅行経験者、羽田線は欧米線に期待大、国際化認知は9割超−JATA調査

  • 2010年12月14日
 日本旅行業協会(JATA)は12月13日、8月から11月にかけて実施した「羽田空港利用促進共同キャンペーン」のアンケート調査結果を公開した。調査はオンラインで実施し、3万3367人が回答。このうち海外旅行経験者は約95%となり、7回以上の経験者も56.7%となるなど“旅慣れた”回答者が多いなかで、羽田の国際化を「詳しく知っていた」人と「概要は知っていた」人の合計は92.0%となった。また、羽田空港から行ってみたい海外旅行先を3つまで聞いた質問では、ハワイとグアムを含む米国が全体の54.5%、欧州が51.6%と人気を集めた。特に19歳以下では男性の65.6%、女性の61.0%が米国を選択した。

 旅行先の人気は海外旅行経験回数別でもほぼ同様であるものの、「1〜2回」の層ではカナダが24.8%で3位となり、全体の19.7%よりも高い傾向を示した。カナダは「3〜4回」の層でも同様に23.5%となっている。一方、「5〜6回」「7回以上」を含めると、回数が多くなるにつれて台湾や香港、タイの人気が高くなった。また、「その他」の方面の自由回答では、オーストラリアが591件で第1位となった。

 また、過去の海外旅行で日本を出発した場所の質問では、全体の70.3%が成田空港で、10.1%が羽田空港。関西空港は9.9%、中部空港は3.8%で、海外旅行の経験回数が多いほど成田と羽田を使用する傾向となった。ただし、こうした傾向は、全回答者のうち東京都と神奈川県のみで52.1%、埼玉と千葉を含めると66.1%を占めていることも影響していると考えられる。

 なお、調査は8月1日から11月10日まで実施。回答者のうち男性は40.9%、女性は59.1%で、年代では19歳以下が2.5%、20代が13.2%、30代が29.7%、40代が28.7%、50代が17.2%60代が7.4%などとなった。




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