HIS、年末年始予約状況は4.4%増−日並びが影響か、ビーチリゾートが2桁増

  • 2010年12月8日
 エイチ・アイ・エス(HIS)はこのほど、年末年始の海外旅行動向についてとりまとめた。これは、12月23日から2011年1月3日までの期間中、HISの海外ツアーと海外航空券を対象に調べたもの。今年は、年末年始の休みの日並びが悪いことなどもあり、前年が20%増で推移していたのに比べて伸び悩んでいる。ただ、10月に国際化した羽田空港から出発する商品が人気で、全体を押し上げた。

 方面別に見ると、チャーター便を設定し好調なハワイやグアム、バリ島などのビーチリゾートが2桁増で推移。特にバリ島は33%増とけん引した。一方、中国と韓国は例年と比べると、最近の尖閣諸島問題やヨンピョン島攻撃などの影響を受けて、韓国は前年並み、中国は前年比30%減と伸び悩んでいる。ただし、ビーチリゾート以外のアジアは間際予約傾向が強いことから、今後の需要の取り込みに期待がかかる。このほか、円高ドル安を追い風に、ハワイだけでなくアメリカ本土への予約が14.0%増と伸びている。

 ビーチリゾートで最も人気だったのはホノルルだったが、総合では1位がソウル、2位がホノルル、3位がグアムとなった。また、予約の伸び率で高かったのは、ミュンヘンで、2位がマウイ島のカフルイ、3位がハノイであった。なお、今年は12月30日出発が最も多く、29日が2位、23日が3位となった。