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コロンビア、観光政策に成果−新デスティネーションとしてアピール

  • 2010年12月3日
 コロンビア大使館とアビアンカ航空(AV)は11月30日、「Colombia a New and Surprising Destination」と題するセミナーを開催した。駐日コロンビア大使のパトリシア・カルデナス氏によると、コロンビア政府は「政治的安定、良好な投資環境、治安の改善」を背景として2002年から観光政策に力を入れており、訪問者数は順調に増加中だという。2010年1月から10月は、前年比8.9%増加している。カルデナス氏は、コロンビアを「活気と多様性に満ちた、コントラストのある国」と紹介し、「日本人旅行客にとっての新たなデスティネーションとして発展させたい」と意欲を示した。

 コロンビア大使館プレス担当のロサ・カルデナス氏によると、昨年の世界からの訪問者数は130万人以上で、2000年時と比較して10.4%成長した。日本からの訪問者数は2010年1月から10月で5112人を数え、26.6%の伸びだという。成長の要因としては、政府による治安対策、歴史、文化、エコ、農業といったテーマでの専門家による観光商品開発、インフラ整備、ホテル間の競合によるサービス向上、クルーズ船の寄港などを指摘。近年はアジアやヨーロッパからの旅行者が増加傾向にあるという。

 人気の観光地は歴史都市カルタヘナや、エコツーリズムを推進するアマゾンなど。カルタヘナではホテル建設が進んでおり、2009年から2011年の間に7042室が完成する。新しい傾向としては、スペイン統治時代の建物を利用したブティックホテルが開業しており、「サービスもよく非常におすすめ」と紹介する。また、近郊では天然の泥風呂も楽しめる。コロンビア全体では、世界で2つだけ無形文化遺産に登録されたカーニバルを含む、10の世界遺産を保有。このほか、コロンビアコーヒーの産地を訪ねる旅も実施している。

 AVの総代理店であるエア・システム旅客部営業係長の津久井正明氏によると、日本からのアクセスは現在、成田空港から大韓航空(KE)を利用したロサンゼルス経由便が主流。しかし2011年1月21日からのスケジュール変更後は、成田空港から日本航空(JL)を利用したワシントンまたはニューヨーク経由便の利用による需要の取り込みに期待している。特にMICEでは現在もニューヨーク/カルタヘナ線の需要が高いという。なお、AVは2012年のスターアライアンス加盟が決定。現在も発券手数料を9%支払っている。