第1種アクセスインターが営業停止−全日空代理店、09年度負債は7.4億円

同社ウェブサイトによると、設立は1991年でホワイト・ベアーアクセスセンターとして営業を開始。1993年に大阪府知事登録国内旅行業を取得、1996年にはNHの認可代理店となり、翌年社名をアクセスインターナショナルに変更。さらに2000年に第1種旅行業に登録を変更。自社ツアーのブランドは「ブルーウイングツアー」で、大阪発着の国内旅行を販売していた。
TSRによると、2009年3月期は航空券販売が好調で売上高が38億8647万円となったものの、利益率が低下して減益。22年3月期も、景気後退や新型インフルエンザによる影響を航空券販売でカバーして41億8371万円に売上高を伸ばしたものの、利益面では収益性が悪化。さらに、2009年11月には取引先であったトラベルメディアが6億円の負債を抱えて倒産した際に4300万円の不良債権が発生。今期に入って業況が厳しく推移したなかで資金繰りが逼迫し、先行きの見通しが立たなかったことから法的手続きを決断したという。
なお、同社が加盟する全国旅行業協会(ANTA)では、情報収集を始めたところといい、債権者数や消費者債権額は不明。一方、ANAセールスでは影響は非公表としつつ、予約済みの旅行者の対応については、30日17時40分現在で協議中と説明した。
※訂正案内(2010年12月1日 13時45分)
訂正箇所:タイトル
誤:10年度負債は7.4億円
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正:09年度負債は7.4億円