KNT、10月の海外旅行取扱額は15.0%増−訪日は尖閣など影響もプラス成長

  • 2010年12月1日
 近畿日本ツーリスト(KNT)の2010年10月の旅行総取扱額は、前年比0.8%減の379億5742万3000円で微減となった。ただし、海外旅行は15.0%増の132億8132万4000円とプラス成長。団体旅行は、学生団体が4.7%増の13億3316万7000円、一般団体が2.6%増の28億3792万5000円と好調で、合計で3.2%増の41億7109万2000円。ホリデイなど企画旅行も18.1%増の48億8730万9000円と2ケタの伸びを示した。また、個人旅行も国際航空券が好調で、25.3%増の42億659万4000円となった。

 一方、国内旅行は団体旅行が11.9%減の115億5694万2000円、個人旅行が11.4%減の43億2046万3000円となり、企画旅行が0.5%増の74億9355万4000円と堅調であったものの、国内全体では8.2%減の233億7342万6000円となった。このほか、外国人旅行では、尖閣問題により大型訪日団体の中止や旅行実施の延期が発生し、円高の影響もあったものの、5.8%増の8億8414万2000円と前年を上回った。

 なお、1月からの累計では、海外旅行が15.5%増の1209億1573万2000円、国内旅行が5.%減の1987億8193万7000円、外国人旅行が51.0%増の71億5440万9000円となった。