Marriott Bonvoy

リーディングホテルズ、2013年に売上10億米ドルめざす−会員制クラブ活用で

  • 2010年11月26日
 ザ・リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールド(LHW)はこのほど、日本で開催した年次総会にあわせ記者発表会を実施した。LHW社長兼最高経営責任者のセオドール・テン氏は記者発表会後のインタビューに応じ、「2013年に売上10億米ドルをめざす」考えを示した。目標達成に向けて、ロイヤリティプログラムである「リーダーズクラブ」会員向けの付加価値を高めるとともに、会員数の増加を促していく。なお、年次総会にあわせて約100軒のホテル担当者が来日し、ワークショップを開催するなど日本市場向けの積極的な姿勢が見られた。

 LHWの2009年の売上は4億8300万米ドルで、2010年は前年比17%増となる5億5000万米ドルをめざしていた。テン氏によると、11月時点で年間目標を達成できる見込みで、5泊すると1泊無料になるリーダーズクラブ会員向けのサービス提供が奏功したという。また、こうした会員向け特典強化だけでなく、顧客のデータベースを管理する新たなCRMシステムの導入で顧客満足度と利便性を高めた。テン氏は、加盟ホテル数の増加や宿泊レートの引き上げるのではなく、リーダーズクラブ会員拡大による宿泊客の増加を見込み、2011年には6億3000万米ドル、2012年には8億米ドル、そして2013年には10億米ドルへと成長させる考えだ。

 日本市場については、「非常に大切な市場であり、良い結果を出している」と話し、アジアの中でのシェアも35%から40%を占めることから重要市場であると位置づけた。2009年の予約状況では、インターネット、電話、グループ、GDSの販売チャネルのうち、GDSの成長率が最も高かったため、「旅行会社が支援してくれた証」との認識を示した。さらにテン氏は、「旅行会社は常に強力なサポートしてくれており、重要な存在」と話しており、今後も協力していく姿勢を見せた。