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CITMが開幕、94ヶ国・地域から1300名−邵局長、「世界経済の立て直しに役割」

  • 2010年11月19日
(上海発:特派 宮田麻未) 中国国際旅游交易会(CITM2010)の開幕式と歓迎夕食会が11月17日夜に上海のオリエンタル・リバーサイド・ホテルで開催された。中国国家旅遊局の邵キ偉氏※は、「2008年の世界的な経済危機からの回復には、観光が大きな役割を果たしている」と挨拶。その上で観光の重要性を中国政府として認識し、中国経済を支える産業の一つに成長をすることを促すために法改正や行政面でのサポートをおこなっていくことを強調して、会場から大きな拍手を受けた。

 また、邵局長は、「2010年の1月から9月までの間に、中国を訪れた外国人観光客は延べ4158万人、前年度の同時期と比べ11%上昇している」と紹介。観光での外貨獲得も前年度比16%増の337億米ドル相当に達したといい、中国の観光業界は2008年の経済危機で受けたダメージから回復しつつあるとの認識だ。中国からのアウトバウンドについても、「海外への観光渡航者数も4228万人と21%の上昇」を見せており、さらに国内旅行者数も10%増の延べ15億9000万人となったことに言及し、中国市場の拡大を強調した。

 このほか、上海市副市長の趙ブン氏は、「関係者の努力でCITMはアジア最大のトラベルマートに成長した。このイベントが、上海万博によって上海市にもたらされた好影響の持続へのきっかけとなることを期待している」と発言。第12回を迎えるCITMは、上海万博後、初の観光関係の大型イベントとなるだけに、上海市の期待が大きいことをうかがわせた。 

なお、CITM2010は、エキスポセンターで11月18日から21日まで催される。今年は世界の94ヶ国・地域が参加。日本からも観光庁をはじめ、沖縄県や徳島県の観光事務所、サンリオや日光江戸村など約40団体が出展する。開幕式には1300名あまりが集まった。