羽田発海外ツアー数は8.5倍、問合せ最多はソウル−エイビーロード調査

  • 2010年11月17日
 エイビーロード・リサーチ・センターはこのほど、同社が運営するエイビーロードでの羽田発海外ツアーについて調査し、10月の1ヶ月間の傾向と11月以降出発分の問合せ数や方面について分析した。10月の羽田発海外ツアー数は、前年比8.5倍の8797ツアーで、方面別ではアジアが2.7%増となり、シェアも74.3%と最多。また、11月1日以降出発の海外ツアーの問合せ数でもソウルがトップで、2位が台北、3位がハワイのオアフ島となった。

 10月1日から31日までの羽田発海外ツアーは、前年実績のないハワイや南北アメリカ方面の募集が増加。一方、従来羽田発関空経由ドバイ行きのエミレーツ航空(EK)を利用したツアーが、EKの成田就航にともなって減少したことなどもあり、欧州、アフリカ、中近東方面では、ツアー数が前年を下回った。欧州、アフリカ他方面では、前年比65%減の214コースであった。このほか、南北アメリカ方面は192コース、ミクロネシア・オーストラリア・南太平洋・インド洋は前年の500%増となる120コースとなった。

 また、羽田発海外ツアーの行き先は前年が100ヶ所だったが今年は1.6倍の164ヶ所。このうち、新規の行き先では台北、オアフ島、コタキナバル、シンガポールなどがある。

 旅行会社は10月末の羽田空港国際化にあわせ、積極的に商品を投入しており、前年と比べると大幅に商品数が増加。こうした動きにあわせて消費者からの問合せも増えており、エイビーロードでは、2011年以降に就航する米系航空会社などを利用したアメリカや中南米行きの商品がさらに充実することで、“羽田発海外”がより定着すると予測している。