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香港、インフラ整備で観光促進に期待−双方向で200万人の交流を

  • 2010年9月30日
 香港政府観光局(HKTB)は9月24日に香港の夕べを開催し、現地の最新情報や今後のプロモーション方針について説明した。冒頭、香港特別行政区政府駐東京経済貿易代表部首席代表のジェニー・チョック氏は日本と香港の2国間交流人口は165万人を超えることから、「香港と日本は緊密なパートナー」と話し、日本と香港の観光交流の重要性をアピールした。また、観光庁次長の武藤浩氏も挨拶し、「2011年は200万人をめざしてほしい」と力強く述べた。

 HKTB理事長のアンソニー・ラウ氏は基調講演を開催し、香港での観光インフラの整備について紹介。2015年に広州、深セン、香港をつなぐ高速鉄道が完成すると広州/香港間を約40分で移動できるうえ、中国本土の上海や北京の主要16駅に直通する。2016年には香港と珠海、マカオをつなぐ橋が竣工するほか、2011年にはインターナショナル・コマースセンター(ICC)の展望台が完成する予定だ。また、ハーバーフロントでは2013年に世界最大級のクルーズにも対応可能な新たなクルーズターミナルが完成するという。ラウ氏は、「観光開発が進む香港は日本人にとって一番行きたい場所として選んでもらえるだろう」と話し、業界関係者と協力して双方向の観光交流を促進していく考えを示した。

 さらに、2010年テーマに掲げる「フェスティブ香港」については10月末から11月まで開催する香港ワイン&ダイン・マンスや2011年2月3日の旧正月セレブレーションなどを紹介。下期に向けてさらなる誘致を呼びかけた。なお、1月から8月までの香港への日本人訪問者数は前年比14.6%増の86万2971人とプラス推移した。