DS模擬問題:オーストラリア編 野生動物の王国に生息する有袋類
問 タスマニアン・デビルの説明として、あてはまらないものは次のうちどれか
A 夜行性である
B 草食である
C 鋭い歯と強靭なアゴをもつ
D 絶滅の危機に瀕している
――正解は下記へ
ココに注目!
▽悪魔のようなかわいい動物
多種多様な野生動物が生息するオーストラリア。その多くが固有種であり、なかでも有袋類が多いことでも知られている。その代表がカンガルーやワラビー、コアラ、ウォンバット、ポッサム、クォッカ、タスマニアン・デビルなどだ。
このうち、タスマニアン・デビルは、その名の通りタスマニアにのみ生息する固有種。大きさは小型犬から中型犬くらいで、黒い毛に覆われ、胸や腰のあたりに白い模様が入っている場合が多い。名前に反して、ずんぐりとしたかわいらしい姿も特徴だ。タスマニアン・デビルが「タスマニアの悪魔」と名づけられているのは、夜になると悪魔のような唸り声を出すことから、ヨーロッパの入植者たちがこの名をつけたといわれている。また、タスマニアン・タイガーが絶滅したため、現在では世界最大の肉食有袋類となったタスマニアン・デビル。上顎部の鋭い2本の牙と強靭なアゴで死肉を食べることから、“森の掃除屋”という異名もついた。
性格は、餌を取り合って激しく争うこともある獰猛さで知られているが、臆病という一面もある。特に自分より大型の動物に対しては、牙をむき出して唸っていても、それには攻撃というより威嚇の意味合いが強い。
1995年以降、タスマニアン・デビルの固体数は急激に減っている。その原因は、顔に腫瘍ができる「デビル顔面腫瘍性疾患」のため。顔にできた悪性の腫瘍が広がり、固体間で伝染し、100%の確率で死に至る恐ろしい病気だ。現在、絶滅危惧種に指定されているタスマニアン・デビルは、国や関係機関が積極的な保護活動を実施している。
▽保護区でタスマニアン・デビルと対面を
絶滅危惧種のタスマニアン・デビルは、保護区で観察することができる。世界遺産クレイドル・マウンテン国立公園の入口から500メートルの場所に位置する「デビルズ@クレイドル」は、2006年に開設したタスマニアン・デビルの保護センターだ。ここでは、25エーカーの敷地内で野生のタスマニアン・デビルを保護し、調査する活動を公開。一般客には、タスマニアン・デビルの生態をガイドしたり、保護の重要性を解説するツアーを実施している。デイツアーは午前10時から午後4時まで1時間ごとに実施しているが、夜行性であるタスマニアン・デビルの生態をより詳しく観察するなら、餌付けが見学できるナイトツアーがいいだろう。午後5時30分からのツアーは毎日催行している。なお、ツアー料金の一部は保護活動にあてられるので、教育旅行の素材としても提案できそうだ。
ホバートの北西、マウント・フィールド国立公園から2キロメートル離れたサムシング・ワイルドでも、タスマニアン・デビルが保護されている。ここでは他の動物の保護や観察も実施しており、コアラやワラビー、ウォンバット、ポッサム、カモノハシといった動物たちの見学が可能だ。昼間は動物の赤ちゃんの餌付けを見学したり、夜は夜行性動物たちの生態を垣間見るナイトツアーが実施されている。

正解:B

B 草食である
C 鋭い歯と強靭なアゴをもつ
D 絶滅の危機に瀕している
――正解は下記へ
ココに注目!
▽悪魔のようなかわいい動物

このうち、タスマニアン・デビルは、その名の通りタスマニアにのみ生息する固有種。大きさは小型犬から中型犬くらいで、黒い毛に覆われ、胸や腰のあたりに白い模様が入っている場合が多い。名前に反して、ずんぐりとしたかわいらしい姿も特徴だ。タスマニアン・デビルが「タスマニアの悪魔」と名づけられているのは、夜になると悪魔のような唸り声を出すことから、ヨーロッパの入植者たちがこの名をつけたといわれている。また、タスマニアン・タイガーが絶滅したため、現在では世界最大の肉食有袋類となったタスマニアン・デビル。上顎部の鋭い2本の牙と強靭なアゴで死肉を食べることから、“森の掃除屋”という異名もついた。
性格は、餌を取り合って激しく争うこともある獰猛さで知られているが、臆病という一面もある。特に自分より大型の動物に対しては、牙をむき出して唸っていても、それには攻撃というより威嚇の意味合いが強い。
1995年以降、タスマニアン・デビルの固体数は急激に減っている。その原因は、顔に腫瘍ができる「デビル顔面腫瘍性疾患」のため。顔にできた悪性の腫瘍が広がり、固体間で伝染し、100%の確率で死に至る恐ろしい病気だ。現在、絶滅危惧種に指定されているタスマニアン・デビルは、国や関係機関が積極的な保護活動を実施している。
▽保護区でタスマニアン・デビルと対面を

ホバートの北西、マウント・フィールド国立公園から2キロメートル離れたサムシング・ワイルドでも、タスマニアン・デビルが保護されている。ここでは他の動物の保護や観察も実施しており、コアラやワラビー、ウォンバット、ポッサム、カモノハシといった動物たちの見学が可能だ。昼間は動物の赤ちゃんの餌付けを見学したり、夜は夜行性動物たちの生態を垣間見るナイトツアーが実施されている。

正解:B