2012年ロンドン五輪の記念イベント開催−五輪をフックに渡航者増めざす

  • 2010年7月29日
 駐日英国大使館、英国政府観光庁、ブリティッシュ・カウンシルら在日英国公的機関は7月27日、2012年にロンドンで開催されるオリンピックの2年前を記念しイベントを開催。駐日英国大使館広報部長のトム・バーン氏はオリンピックを「日本で英国のプロモーションを行う絶好の機会」と意気込みを語った。

 英国政府観光庁によると、2009年の日本人渡航者数は23万4000人。休暇目的での訪問者は前年比24%増となった。英国政府観光庁日本代表のチャイナ・ボスウォース氏によると、円高ポンド安に加え、日本人の英国文化に対する関心の高さが要因として挙げられるという。同氏はオリンピックで国内各地を通過する聖火リレーや、ロンドン郊外の9ヶ所でさまざまな競技が開催されることから「オリンピックをチャンスとし、ロンドンおよび英国の観光地をアピールしていく」とし、オリンピック開催をフックに旅行先としての英国のイメージを高めていく方針を述べた。

 旅行業界に対してはツアー造成のための情報提供やサポートや、英国各地のツーリズム・パートナーの紹介を実施していくほか、無料で使えるフォトライブラリーを提供するという。

 なお、イベントでは特別ゲストとしてバルセロナ大会とアトランタ大会の女子マラソン金・銀メダリストの有森裕子氏と、日本パラリンピック委員会でトリノ大会と長野大会のアルペンスキー金メダリストの大日方邦子氏が登壇。オリンピックに対する期待を語るとともに、ロンドン・オリンピックとパラリンピックのマスコットキャラクターであるウェンロックとマンデヴィルのケーキを囲んで記念撮影を実施した。