エイビーロード・リサーチセンターによると、2010年の夏季期間の渡航先としてもっとも人気が高かったのはハワイのオアフ島で、2位がソウル、3位がバリ島となった。調査は、同社が運営する海外旅行検索・比較ウェブサイト「エイビーロード」で、海外ツアーへのEメールによる問い合わせの実績を集計、分析したもの。

　前年と比べると、2位と3位が入れ替わったものの上位3位は短・中距離方面の同じ顔ぶれが占めた。また、新たに上位10位に入ったのはセブ島とトルコのカッパドキアだった。トルコはアンカラとカッパドキアが問い合わせシェアが伸びた渡航先の中でも1位と2位を占めるなど注目を集めている。

　問い合わせシェアが伸びた渡航先の中では、モンサンミッシェルやフランクフルト、ブダペストなどの長距離方面も上位10位内に入った。同社では、トルコ航空（TK）の成田、関空路線の増便や、中東系航空会社の成田への新規就航などが欧州ツアーの造成や募集人数の増加につながり、問い合わせが活性化したと見ている。

　また、平均ツアー日程は5.6日から6.0日に増加しており、日程別の問い合わせシェアでも、2009年は5日間が30.3％でもっとも多かったのに対し、2010年は6日間が21.4％で最多となった。出発希望日は9月23日、帰国希望日は9月20日が多く、前年のような長いシルバーウィークはないものの、2010年も9月後半の遅めの夏休み取得が増えているようだ。